<調査報告書>

我が国における民間ヘリコプターの
用途別使用状況と需要動向

 はじめに

 (社)日本航空宇宙工業会では昨年2月以来、11回にわたりヘリコプター活用懇談会(座長:東昭東大名誉教授〕を設置し、我が国におけるへリコプターの活用を巡る諸課題につき検討を行ってきた。

 一時、世界第3位の民問ヘリコプター機数を保有した我が国も、経済の停滞や需要構造の変化等に伴い、全体としてはその登録機数が減少傾向にある中で、一方ドクターへリコプターの本格運用開始等市場の拡大されている分野も出てきているが、このような現状を分析し、さらなる需要開拓を図るため、ヘリコプター製造産業界だけでなくへリコプター運航業界及び学識経験者さらに行政当局も含めた関係者の各般の参加を得て現状における課題と解決の方向について闊達に議論を行ったものである。

 その議論の中で、今後、需要予測のさらなる実施・検討のためには、これまでの利用状況についての詳細な分析が必要との認識に至り、今回「我が国における民間へリコプターの用途別使用状況と需要動向」に関する調査を事業用機と自家用機とに分けて実施することにLたものである。

 事業用機の調査に関しては、へリコプター事業として薬剤散布、物資輸送、旅客輸送など航空機使用事業と航空運送事業の多岐にわたる業種に携わった経験を有している朝日航洋株式会社に、また自家用機に関しては民問ヘリコプターの販売、組立、整備改造業務を多機種にわたり実施し、自家用操縦士訓練業務等にも携わった経験を有している川田工業株式会社に委託を行い実施した。

 本報告書はこれらの調査報告書をまとめて一冊としたものであり、第1部は「我が国における民間ヘリコプターの用途別使用状況と需要動向――事業用機関連」に関する調査報告書、第2部は「我が国における民間ヘリコプターの用途別使用状況と需要動向――自家用機関連」に関する調査報告書とで構成されている。

 今後、本報告書が我が国の民間へリコプターの需要予測、さらには民間ヘリコプターのさらなる活用に向けての一助となれば幸甚である。

平成15年3月

社団法人 日本航空宇宙工業会

 

この事業はオートレースの補助金を受けて実施したものです

 

調査の目的と内容 

 わが国民間ヘリコプターの振興方策を考えるにあたっては、その現状を的確に把握し、そこに至る経緯を知る必要がある。そのための指標となるのはヘリコプターの機数、飛行時間、事業収支の3要素である。すなわち民間ヘリコプター業界にどのくらいの機数が存在し、それらが年間どのくらい飛行し、それによってどのような収支になったかということである。

 本調査は、これらの3要素――機数、時間、収支に関し、全日本航空事業連合会の集計を基礎資料として整理、分析し、今後の需要動向を見ながら、ヘリコプター振興策の策定に資することを目的とする。

 調査の内容は以下の通りである。

T 民間用ヘリコプターの機数

1. 民間航空機の登録機数

2. ヘリコプターの登録機種

3. 国産機数

4. 事業機数

5. 事業機種

 

U ヘリコプター事業と飛行時間

1. 民間ヘリコプターの事業内容

2. 事業機の飛行時間

 

V ヘリコプター事業の収支

1. 売上高の推移

2. 売上げ単価

3. 経常利益

 

W ヘリコプター事業の内外比較

1. HAI調査報告書

2. 企業形態

3. 運航機の型式と飛行時間

4. 売上高

5. 事業分野と収入比

6. 業績と課題 

 

V 補足資料

1. わが国民間ヘリコプター事業50年表

2. 米連邦航空局(FAA)の需要予測

3. 世界のヘリコプター需要予測

 日本ヘリコプタ技術協会では、この調査報告書を広く多くの方々にお読みいただきたく、日本航空宇宙工業会の同意を得て、ここに掲載することとなった。 報告書は長い文書なので、上の目次にしたがって少しずつ分割掲載してゆくこととする。

(AHSJapan、2003.9.20)

トップページへ戻る